理不尽すぎる…
ショートホラーマンガ「赤信号」執筆後記
某県婆部宮市には城跡があり、付近の道路では落ち武者の霊が目撃されている。
赤のまま変わらない信号機を5分以上待ち、確認をしに信号機の下へ行くと…
斬首された落ち武者の霊が現れ、自身も打ち首にされてしまうという。
今回の話はもちろん創作ですが、心霊スポットで有名な「八王子城跡」にまつわる怪談を元に描いてみました。
信号機には屋根付きタイプと、フラットタイプがあるのですが、話の都合上、フラットタイプを採用させて頂きました。
屋根があったら、ライトに血が滴ることはなくなってしまうので。
あと、赤い血で緑や黄色の信号のライトが赤く見えるのか?
と言われると、たぶんそれはないと思います。光の三原色的に。
黄色の上に赤は、赤っぽくなるけども、緑の上に赤は茶色っぽくなるからです。
しかし、落ち武者の霊から流れる血は、霊的な血液なので赤く見える
…ということにしておきましょうか。
そもそも、切断された首からあんなに大量の血液はでないはずです。
とセルフつっこみはこの辺にしておきましょう。
八王子城跡の怪談
戦国時代、北条家は八王子城の城主であった。
しかし、豊臣勢との戦にやぶれた北条家は、女子供まで御守殿近くの滝にて、自害、斬首、割腹し、滝壺に身を投げ出したという。
その滝に繋がる川は、三日間、血で赤く染まったといわれている。
無念のうちに死んでいった者達の霊が、現代になっても現れ、城跡に訪れる人々にたびたび目撃されている。
特に滝壺付近や、近くの道路の電話ボックスで女の霊が目撃されているようです。
落城の日(8月10日前後)には、川が赤く染まったことに由来し、赤飯を炊いて死者を供養する習慣が今尚続いているという。
実際に八王子城跡に行ってみた
大した話ではございませんが。
20代前半の頃でしょうか、バンドのライブの帰り道に、八王子城跡までメンバーと車で行ってみました。
なぜか車内に置いておいたビデオテープが、パッと消えて失くなったしまったのです。
おいおいどこいったんだよ…と皆で探したのですが、まったく見つからない。
諦めてそのまま八王子城の滝まで行ってみたけど、結局、幽霊も何も現れませんでした。
たぶん八王子城跡の幽霊たちは、僕らの失くしたビデオを視聴していたからなのかも…しれません。
何のビデオだって?
僕らのバンドの糞のようなライブ演奏の映像です。
お客さんは一人もいない上に、緊張して演奏がボロクソだという。
ひどすぎて幽霊も「こいつらしょーもな」と、呆れてしまったに違いありません。
道は真っ暗で、夜中に行くのは非常に危険でした。
これから八王子城跡にチャレンジしてみたいという方、くれぐれも気をつけて下さい。
日中はのどかで良いところです。
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