住職がゆく 日光街道歩き旅02【北千住〜草加】

住職がゆく 高田ジューショクの記事

北千住

空いた時間を使い、準備無しにフラフラッと旅に出る。

この身軽で自由な適当さが歩き旅の醍醐味でもある。

しかし何事もほどほどが良い。

今回の旅は少々適当すぎたせいか、愛用しているiPhoneを持ってくるのを忘れてしまったのだ。

これではグーグルマップで現在地が確認できない。

方向音痴のわたくしにとってこれほどの恐怖は無い。

が、こうしたトラブルも旅の一環である。

事実を素直に受け入れ、ただひたすら前へゆくのみ。

……と自分に言い聞かせ、ため息交じりに自転車を走らせた。


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DSC_0029今回のスタート地点は北千住……のはずだが、その前に自転車を東武線梅島駅付近に置いて、電車で北千住に向かう事にした。

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◆北千住

北千住駅北千住駅前に到着。今回はここから草加まで歩く予定である。

忘れ物のスマホの事は忘れて、純粋に歩きを楽しもう……

 

DSC_0003駅前から少し歩くと…

北千住宿場町通り宿場町通りに入る。

 

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北千住にはこういった情緒溢れる路地が多い。

フラフラと探索したいところだが、素寒貧で無手の状態では遭難して餓死する可能性がある。だからヤメだ。

 

DSC_0011北千住名物・かどやの槍かけだんごの男性店員が、店の中からギロリと私をにらみ付ける。

その気迫に負けじと「買わないオーラ」を出して睨み返してやった。もちろん、団子を。

 

DSC_0012今日は祭りか何かのイベントらしい。

こういった町内会の神輿担ぎは、他所町の人間を受け付けない雰囲気を出しているので正直苦手である。

彼らは楽しそうにしているのに、「自分は外部の人間だ」という蚊帳の外感がハンパないからである。

こちらを邪魔くさそうに見つめる老人を横目に、ササッとその場を後にした。

 

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名倉医院(接骨院)を過ぎる。

 

◆荒川土手

DSC_0016荒川の土手に到着。

ここから橋を渡って梅島方面へと突き進むのだ。

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DSC_0018これが「ゴミが落ちていない国、日本」の、真実という名の暗部である。

 

DSC_0022荒川土手のグラウンドでは、ボールを投げ、打ち、取るという、「やきゅー」というスポーツが行われていた。

いい歳をした男たちが、明日の筋肉痛を怖れながらバットをガムシャラに振りまわす。

球を弾くカコンッという音が、虚しく空にかき消されていく。

男たちの顔は苦痛に満ちているようだった。

 

DSC_0024千住新橋を越え、歩道橋を下る。

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都営バス千住営業所を横目にしばらく歩く。

 

◆足立区梅島

DSC_0028足立区梅島に到着。

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見覚えのある店舗が…

そうだ。朝、ここに自転車を駐輪したのだ。

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盗まれずにちゃんとよい子にしているようだった。

おじさん、もう少し歩いてから戻って来るから、ちょっと待っててくれよな。

 

DSC_0035なんだか見覚えのある光景だな……

と思ったら、ここは須藤元気率いるWorld orderのPVに出ていた撮影場所だった。

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DSC_0036東武線梅島駅のガード下を通過する。

実はこの辺は色々と思い出のある場所なのでとても懐かしかった。

 

◆足立区島根

DSC_0038環七に到着。

3年くらい前に環七徒歩一周して脚が破裂しかけたあの悪夢がフラッシュバックした。

ここも歩いたなあ…そういえば…

 

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和食さと島根店に足を入れたら、店員に入店拒否される。

「なぜだ!? 素人差別か!?」と思ったらまだ開店前との事。

お腹を空かせ、しくしくと涙をこぼしながら歩きを再開。

 

DSC_0044足立区島根といえば、ビートたけし氏の出身地でもある。

少年時代はこの辺を駆けまわっていたのだろうな。

そんな事を考えながら、退屈しのぎに自分で自分にフェイントをかけ、クイッといきなり道路を曲がる。

将軍家御成橋碑がわたくしを迎え入れてくれた。

 

●国土安穏寺

DSC_0045その先にある国土安穏寺の門をボケーっと眺める。

寺社というものは見ているだけで癒される。

寺フェチの人間ならわかるであろう。

これが寺ヒーリングである。門だけでご飯30杯はいける勢いだ。

 

●島根鷲神社

DSC_0047島根といえばここ、鷲神社だ。

お祭り前なのか、神輿が目の前に鎮座していた。

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下町らしく、味わい深いお店も多い。

 

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ここから草加バイパスまでしばらく単調な道が続く。

●竹ノ塚

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草加せんべい店を発見。

ここは草加ではなく、足立区である。という無粋なつっこみは不要だ。

 

●足立区清掃工場

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足立区清掃工場の煙突がそびえ立っている。

カメラレンズのゴミが異様に目立つ。

これはレンズを清掃しろという清掃工場からのメッセージなのだろうか。

 

DSC_0061薪がある家。

ここの家賃はいくらなのか不動産屋に尋ねたい。

尋ねた上で、絶対にここでは暮らさないと告げてやりたい。

 

●草加バイパス

DSC_0062バイパスに到着。

 

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なぜか毛ガニを想像してしまう地名である。

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ここから水神橋を渡り、草加へと向かう……

…はずだった。

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…が、この辺で、とうとう恐れていた「迷子」になってしまった…

道を間違えてしまったのだ。

まさか本当に道に迷うとは……

己の愚かさを呪う。

 

まったく逆の方向へ歩いたり、変な路地に入ってしまったり、無人の公園のベンチで頭をかかえたり、………約1時間のロスを経て、なんとか元の道に戻る事ができたよ。

グーグルマップなんてもういらない。

私は自分の感覚を信じて突き進む。

…なんて豪語できル強イ男二私ハなりたひ。

 

 

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気分転換も兼ね、ジョリーパスタ草加店でスパゲッテイミートソースの大盛りを喰らわせていただいた。

沈んだ気分も体力も一気に回復だ。

 

◆草加

DSC_0069店を出るとポツリポツリと雨が降り出した。

ビチョ濡れになるのだけは勘弁してほしい。気持ちが焦る。

しかし、ここからあとは草加駅前まで一直線である。

 

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鳩小屋の鳩がケージから逃げ出したくて仕方ないという鳴き声を出していた。

「家主を説得してここから逃してクレ!」と言われているようだったが、雨が振ってきてるしさ…なんかそこけっこう暖かそうだしさ…

今日から卵も鶏肉も絶対に食べないから私を許しておクレ!

自分で自分を責め、全て見なかった事にし、その場を後にした。

私はただの無力で方向音痴な偽善者なのだ。

 

DSC_0072草加宿に到着。

このY字路を左に行く。

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そのまままっすぐ市役所方面へと突き進む。

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◆草加駅

DSC_0075本日のゴール地点、草加駅に到着。

あとは電車で梅島に戻って駐輪場に戻るだけ。

今日は帰って家でゆっくり休もう……。

その後、焼き鳥を食いながら、先ほどの鳩たちを思い出しつ涙する住職の姿がそこにあった。

悲し涙なのか、旨し涙なのか……その真実は神のみぞ知る……。

 

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